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2009-11

CDとか本とか その2

 前の記事にあるCD軍団、以前交戦中なのですが、まだ三分の一しか聴き終わっていませんorz というか、単純に一枚一時間と考えても全部聴き終えるには24時間掛かる訳で、一日や二日で聴き通せるものでもありませんよね。一昨日から今日まで連休だったので何とかなるかと思ってたのでしたが、それだと一日8時間聴かなければならず、一昨日の連休初日が夜勤明けだったから既に睡魔に負けた状態、昨日は母者が風邪で体調を崩し朝から病院へ付き添い、で、今日はリュートのレッスンがあったりしたわけで、連休中に消化するのは諦めざるを得ないですな・・・。

 取敢えず、聴き終わったCDについてちょっと感想を書きますね。


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・テレマン:トリオ・ソナタ/パルナッシ・ムジチ
 二つのヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタが6曲、ヴァイオリンとファゴット、通奏低音の為のトリオ・ソナタが2曲、二つのヴァイオリンとファゴット、通奏低音の為の四重奏曲が1曲の計9曲を収録。このアルバムの主役は何といってもバロックファゴットだと思います。何せバロック期のファゴットは通奏低音などの裏方ばかりで、同僚のオーボエと比べると余りにも地味なポジションに甘んじているわけですが、ここではファゴットがヴァイオリンの向こうを張って加齢臭大人の色香に満ちた音色を振りまいてくれます。たった3曲だけだけど。因みにバロックファゴットのセルジオ・アッツォリーニはモダンと古楽の両方で活躍している人みたい。テレマンの十八番、トリオ・ソナタがタップリ聴けます。収録時間は一時間ちょっとだけどね。



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ナルディーニ:弦楽のためのソナタ集/アンサンブル”アルディ・コル・ミオ”
 一本から二本のヴァイオリンとバス(若しくはヴァイオリン・ソロ)のためのソナタと、「ヴァイオリンとバスのための14のメヌエット」から4曲のメヌエットを収録。ヴィヴァルディやヴェラチーニ、タルティーニなどの後期バロックにみられる強烈なコントラストは余り感じられず、全体的にほのかに感傷的でしっとりした曲が多いです。が、個人的にはエグみが無さ過ぎて余り好みではないです。演奏は問題ないのですけれどねぇ。 



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ヴェラチーニ&バルサンティ:作品集/ベルゲン・バロック
 演奏は一定の水準を満たしていて好感が持てるものの、リコーダーの音の安定度がイマイチ。しかも、どの曲もアルカディア盤など多くの強力な競合盤とダブリングしてしまっているので、他のディスクを持っているのであれば存在意義はかなーり薄いです。ほんと、何で買ったんだろ?DU行きかな。



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チャカン&ビーダーマイヤー/ジリ・ロファトカイ=ゾーンス(Csakan)他
 どれもベートーヴェンやシューベルトなんかが活躍していた頃に生まれた作品達で、ちゃんとロマン派してます。けど、チャカン(ジャケットの楽器)はしっかりリコーダー系の音がしていますねぇ。作品については比較するものが殆どないし、基本的にロマン派の音楽は余り聴かないので判断出来ませんが、なかなか良い感じだと思います。演奏はチャカンのロファトカイ=ゾーンスがちと大人し過ぎて、もう少し元気よく吹いても良いかなと思いますです。ターフェルクラヴィーアの(ラヨス・)ロファトカイの方は手堅いですね。1835年フェルディナンド・ヘル作のコピーのチャカンと、1830年頃作者不詳作のターフェルクラヴィーアを使用。



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テレマン:リコーダーとチェンバロのための協奏曲集/アンネケ・ボエケ(Bfl)他
 (録音当時)全曲世界初録音。ちゃんと協奏曲になっている(と思う)のはテレマンの筆がなせる業か?演奏は実に堅実、特にチェンバロのミクローシュ・シュパーニ(!)は良い仕事をしていますが、リコーダーのアンネケ・ボエケはややこじんまりした印象がありますね。ただ、添加物?が少なく、ストレートな演奏だと思うので、こういう世界初録音には寧ろ良いのかも知れません。



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レグレンツィ:トリオ・ソナタ集1655/パルナッシ・ムジチ
 聴く前から地雷の予感がしましたが、どの曲もメロディアスで思いの他とても面白く聴けました。私の天敵であるカステッロやメルーラのカンツォーナ風器楽曲ではなくて、シュメルツァーやビーバーあたりの盛期バロックの作品にノリが近い気がします。何となくですが。あと、曲によってはバロックファゴットが参加していたのも良かったかと。


・・・続く

CDとか本とか

 夜勤が明けて目白の某楽器店に寄って帰ってみたら、以前に頼んでおいたCDがごっそり届いていましたよ。

総勢12タイトル計24枚のCDたち
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1、ヨーロッパのバロック・ソナタ集/ミヒャエル・シュナイダー(Bfl)他
Capriccio
 ヘンデル、テレマン、バルサンティのソナタを中心にイタリア、イギリス、ドイツ、フランスのバロック期リコーダーを8枚ものディスクに収めたBOX。メンバーはシュナイダーのリコーダー、バウアーのチェンバロ、ツィパリングのガンバ&バロックチェロ、今村さんや尾崎さん(小崎さん?)のリュートなど豪華。聴く前からタマランデス

2、ヘンデル:クラブサン組曲集1720&1733/ミシャエル・ボルグスターデ(Hc)
BrilliantClassics
 ヘンデルのチェンバロ作品は8つの組曲以外中々聴く機会がなかったのでこれは可也貴重だというのに、フレミッシュとジャーマン二種類の楽器を弾き分けるとはタマランデス

3、テレマン:トリオ・ソナタ/パルナッシ・ムジチ
cpo
 トリオ・ソナタとありますが、その他のソナタや四重奏など9曲も収録。しかも、私が好きなバロックファゴットの作品が3曲も入っている!(´Д`;)ハアハア

4、ナルディーニ:弦楽のためのソナタ集/アンサンブル”アルディ・コル・ミオ”
BrilliantClassics
 ナルディーニは1722年生まれの1793年没だから、バロックというよりはエマヌエル・バッハやハイドンと同じ前古典派の人ということになります。トリオ・ソナタの編成で面白そうな曲はないかと徘徊したら見つけた一枚。久々の冒険をしたつもりだったけど、1000円も出ていないのに冒険はないわ・・・。

5、ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op.1/エンリコ・カサッツァ(Vn)、ラ・マニフィカ・コムニタ
BrilliantClassics
 ヴェラチーニのヴァイオリン・ソナタって結構出ている気もするのですが、纏まった録音は結構少ないかも。原盤はTactusか出ていたようですが、それを持っていないので有無を言わさず購入。

6、ザ・フォルクレ・ファミリー/マグダレーナ・マレク(Hc)他
BrilliantClassics
 ブリリアントの新録音。フォルクレは父アントワーヌと息子のジャン・バプティストは兎も角、アントワーヌの弟ミシェルの曲が紹介されるのはこれが初めてだと思う。ミシェルも悪魔超人なのか?

7、ヴェラチーニ&バルサンティ:作品集/ベルゲン・バロック
SimaxClassics
 収録曲はヴェラチーニとバルサンティのリコーダー・ソナタが三曲ずつ、私にとっては全く目新しいものは無いし、どちらもアルカディア(シンフォニア)のネ申のような録音があるので、今更感があるのだけれども、はて、何で買ったのだろう?

8、J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 第1集/ルシー・ファン・ダール
NAXOS
9、J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 第2集/ルシー・ファン・ダール
NAXOS
 正直、バッハのこの曲あんまり好きじゃないです。というよりダール様の演奏だから買った、みたいな。ナクソスだから(=安かったから)買ったみたいな、みたいな。

10、チャカン&ビーダーマイヤー/ジリ・ロファトカイ=ゾーンス(Csakan)他
QUERSTAND
 リコーダーのレパートリーって基本的にはバロックの曲かゲンダイ曲(=私にとってはいらない子)が中心だと思うのだけれども、バロックとゲンダイ以外は編曲モノばかりだとバランスが悪いからかは知らないけど、クレーマーやヘベルレといった19世紀ドイツの人たちの、チャカンというリコーダーの親戚みたいな楽器の為に書いた作品をピアノやギターとかの伴奏で取り上げる事が偶にあるみたい。けど、コガッキーとしては本来の楽器の演奏を楽しみたいということで買ったのでした。

11、テレマン:リコーダーとチェンバロのための協奏曲集/アンネケ・ボエケ(Bfl)他
HUNGAROTON
 協奏曲といっても、登場する楽器はリコーダーとチェンバロだけ。弦楽合奏とかそんな贅沢なものはありません。でも協奏曲。さすがは僕らのテレマン。そこにシビれる! あこがれるゥ!

12、レグレンツィ:トリオ・ソナタ集1655/パルナッシ・ムジチ
cpo
 バロックファゴットの室内楽を探していたら巡り合った一枚。曲目を見ると何かタイトルが付いていて単一楽章の曲がズラリと並んでいて、何だか中期イタリアン・バロックの香りが・・・。私、初期や中期バロックは苦手でして、これは正直地雷かも・・・orz

+バロン著「リュート―神々の楽器―(改訂版)」菊池 賞 訳、水戸 茂雄 監修
 東京コレギウム
 目白の某楽器店で手に入れたブツ。初版は早々に絶版になり云年ぶりの再刊。今度買い逃したらいつ手に入るか分からないので、楽器の弦を買うついでにゲット。読み終わったら読書感想文のようなものを書いたり書かなかったりしようかと。因みに弦のほうはゲージをもう一度確認しなければならないようなので買わなんだ・・・。


 これだけごっそりCDがあるから、暫くは祭り状態ですな、ワッショイ!!

バロック時代のリュートいろいろ

 今更なのですが、リュートと一口に言っても色んな種類があります。ガンダムだって、ファーストガンダムとか、Zガンダムとか、∀ガンダムとかあるでしょ?それと同じです。で、時代的には中世リュートから19世紀のリュートギター、更にはリュートのモダン楽器版であるモダンリュートとかリュートフォルテなど沢山あったりするのですが、ここではバロック(古典派)時代のリュートについて、ようつべの動画を交えて少し書きますね。


 今日バロックリュートと呼んでいる楽器はニ短調調弦の楽器を指し、フランスとドイツ語圏の国々で愛好されました。バロックリュートは弦の数から11コースと13コースの楽器()に大別できるのですが、更に13コースの楽器には表面から見て左側にでっぱりが付いているバスライダー形と、スワンネックという白鳥の首のように長くて曲がった棹を持つジャーマンテオルボ型という楽器があります。どんな楽器か実際に動画で見てみましょう。演奏はアメリカ合衆国のNelson Amosさん。


 バスライダー型(シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス:チャコーナ イ長調)



 ジャーマンテオルボ型(ヨアヒム・ベルンハルド・ハーゲン:ロカテルリの主題による変奏曲)



 因みに私が所有しているのは11コースで、ジャーマンテオルボ型のように長い棹もなければ、バスライダー型のようにでっぱりも付いていません。個人的にはこの楽器が典型的な(?)リュートの形に一番近いように思いますが、皆さんは如何でしょう?こちらの演奏もNelson Amosさんで。

 11コース(ダヴィット・ケルナー:ファンタジア ハ長調)



 一般には18世紀に入り13コースの楽器が誕生して11コースの楽器が廃れたと思われているようですが、実際には11コースの楽器も弾かれ続け、ケルナーやラウフェンシュタイナー、コンラーディ、更には若き頃のヴァイスらは11コースを弾いていましたし、ハイドンのリュートのトリオも11コースの楽器で演奏可能です。むしろ、現在よく見かける13コースの楽器は、バロックリュートが全く廃れてしまうまでの三、四十年間弾かれたに過ぎないことを考えると何か不思議な気分になってきます。やっぱり後期のヴァイスとバッハの曲が弾けるかどうかという事が影響しているのかしらん?


 あと、13コースよりさらに1コース多い14コースの楽器もあって、バッハの一部のリュート曲を弾く際に使われる事がありますが、14コースを要求する曲はバッハ以外なく、ちと特殊な感じがするので割愛します(動画もないようですし)。


 バロック時代にはバロックリュート以外にもテオルボやアーチリュート、ガリコンなどのリュートが弾かれましたが、それらについてはまた別の機会に書く事ができたら書きますね。


追伸:
・リンクに筋金入りの古楽好きでヲタのJMPさんのブログ、Le Concert de la Loge Olympiqueを追加しました。中世から近代までの古楽演奏に興味のある方、おジャ魔女どれみが大好きな方は是非!・・・なんだか私と同じ匂いがする。

・早朝にふぃぎゅ@メイトのOPを聴きながら書いた記事なので、間違っている所や、ぶれている所があったら教えて下さいませ。

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楽譜到着!

 くーぷらんさんから譲って頂いた楽譜が到着しました。

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2009弦楽器フェア

 先日くーぷらんさんと、そのご友人のIさんとの三人で2009弦楽器フェアへ行ってきました。日本最大規模の弦楽器展示会で、毎年開催されているのですが、私にとって足を運ぶのは今回が初めてです。


 展示された楽器を見る限りはヴァイオリンやチェロなどのヴァイオリン族がメインのようで、それ以外の古楽器関係ではリュートとヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)が出展されていました。リュートは奥清秀さんが13コースバロックリュート一台のみ出展、予告されていた山下暁彦さんの出展はキャンセルとなっていました。ヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)では大塚紀夫さんがヴァイオリンやヴィオラと一緒にバス・ガンバが出展されていました(Iさんのガンバを試奏している姿が、映画「めぐり逢う朝」に登場するサント=コロンブを彷彿とさせてとても印象的でした。ご本人はイギリスの作品の方を好まれるようでしたが 笑)。画像はありませんが、奥さんのリュートも大塚さんのガンバも工作精度の高い、大変美しい楽器でした。

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私は私が好きなものが好き。

古い楽器とか、幻想文学とか、東方Projectとか。

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